海の日日記

夜が好きだ。夜は静かで冷たい。いっそのことずっと夜でも構わない。もしも太陽が止まったら?私は空想する。世界は凍りつき、何れ人類は死滅するだろう。無論俺も。それでも俺はそんな世界を望む。何故か?うちの冷房が壊れているからだ。昼が暑くて仕方ないのだ。気温も35℃ともなると、よもや体温を自己調節出来ないレベルだ。脳に靄がかかり、思考はぼんやり。このまま私は死んでしまうのか…。否!と、近所の図書館へ逃げ込んだりしていた。今週は連休だったので温泉に出掛けた。
温泉の休憩所にTパズルがあった。4つのブロックの組み合わせで問の形を再現するというものだ。これがなかなか難しい。たった4つしかないブロックなのに、すんなり正解とはいかないのだ。しかしながらソリティア的な面白さがある。つい熱中してしまった。私が当てたものは以下のとおりだ。

東京は暑いのだろうな、と帰ってきてみると意外と涼しい。多分大阪よりは涼しい。東京駅の黄昏が思いの外綺麗だったのでシャッターを切った。きっと暁も美しいことだろう。あと、休日が充実したためか明日は仕事に行きたくない。職場に隕石が落ちればと願う。

梅雨明け日記

天気予報で梅雨が明けたと言い放った瞬間に蝉が鳴き始めた。さては蝉の中にも気象予報士はいるのだろうか。「皆さん、梅雨が明けたので今日から鳴き解禁です。残り少ない生涯を地上で鳴き散らしてやりましょう。花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ」とでも告げているのだろうか?いや、蝉生か。とかく、蝉が喧しく鳴くのには蝉なりの事情があるのだろう。
同僚の訃報が届いた。熱中症で倒れた際に打った頭の打ち所が悪く、入院後暫くして亡くなったそうだ。生きている同僚達は言う。
「あたし、仕事が毎日辛いんだけど、それでも仕事ができるだけ幸せなんだなって…」
「子供によくよく(熱中症について)注意しないと…」
生きている方の同僚達は、死んだ同僚を教訓や戒めとして、受け入れ難いこの事実を合理化しようと努めていた。私はと言えば人生を儚く思った。
日本橋三越本店の屋上にあるビアガーデンへ。エレベーターガールの浴衣姿は素敵だ…そんな猥談を同僚と交わしながら炎天下の会場へ到着。梅雨明け17時の太陽光線よ。折角のチンカチンカのジョッキも汗をかく。青い空、入道雲、団扇、飛行機雲、日傘、ぬるいビール、浴衣、夕立、夕焼け、黄昏。そんな当然のことが特別に思われた。

デカダン日記

mixiが衰退したと聞いたのは何年前のことだろう。ログイン数が大幅に減り、それに伴い広告収入も大幅に減り経営存続の危機らしい、と。私は安居酒屋のカウンターでビールの大瓶を傾けつつ、同僚からそのようなことを聞いた覚えがある。安居酒屋では大瓶に限る。ところで平成25年6月20日現在においてmixiはサービスを停止していない。ぼちぼちやっているということだろうか。
mixiから「デイリー版コミュニケーションメール」というものが毎日届く。よもやマイミクもログインしなくなったmixiからのそのメールは蜘蛛の糸に手を伸ばす亡者を思わせる。焼石に水という言葉を連想させる。ユーザーに救いを求めているのだろうか。そのユーザーが帰ってくる見込みも無いというのに。蜘蛛糸を垂らし、焼石に水をそそぎ、広告収入増の夢を見ている。その夢が覚めないといいなと私は思う。大事なのは夢で、現実は夢を観るための手段だから。

自炊日記

冬季は仕事も暇だったので食事は専ら自炊をしていた。折角だからと計量スプーンや料理本を買ってきて、きちんと料理してやったよ。レシピは設計図だからね。ネジ一つ足りないだけでもモノは完成しないよね。料理教室へ通うことも考えたけれど、私の魅力で他の生徒達がときめいて、料理に集中できないのも困るだろう?…なんて。冬季、料理本により作ったものは次のとおりだ。

  • しょうが焼き△
  • ポークソテー
  • 鶏の照り焼き○
  • キャベツと豚バラの蒸し煮◎
  • ペペロンチーノ△

こうして見ると、あまり作ってはいないな。料理名最後の記号は出来の良し悪しを表す。上手くできなかったもののは大抵レシピを守らなかったもので、例えばしょうが焼きはキャベツの千切りをケチったために、キャベツと食べることで程良い味付けになるところが、肉単体だったために塩辛くなってしまったものだ。レシピを守らないと美味しく出来ないものなのだね。
夏季は仕事が忙しくなるのでしばらく自炊が出来なくなってしまう。これからが夏野菜の美味しい時期なるのに残念だ。ところで私は茄子が好きだ。昔はそれ程好きではなかったのだけどねえ。せめて休日にはチンカチンカのルービーを飲みながら、茄子の揚げ出しなぞを作れたらなあ…なんてことを考えているよ。

外で飲みたい

東京国際フォーラムでは楽器を持ち歩く人が沢山目についた。何かイベントでもあるのか?ビールを飲みながら飯を食べていると、突然音楽が弾けた。集った人たちが演奏を始めたのだ。最初の演奏が終わると、次の曲はボレロだった。それが終わると集った演奏家たちは蜘蛛の子を散らすがごとく去っていった。あれは一体何であったのだろうか。考えても仕方ないか。俺はビールを傾け宵を楽しんだ。

桜の樹の下には

桜が好きで、毎年花が咲くのを楽しみにしている。今年は早期開花のため大々的な花見はできなかった。それでも桜の咲き様は素晴らしく見惚れてしまう。画像は国立劇場前の小松乙女という桜を撮ったものだ。千鳥ヶ淵も良いのだけれど、今年はここの桜が圧倒的に良かった。

こんな日には

部屋を出ると日本晴れ。仕事に行くのが馬鹿馬鹿しくなる。こんな日には電車にでも飛び乗って、ビール片手に車窓を眺めながら遠くへ行きたくなる。例えば温泉地で足湯に浸かったまま二、三時間程過ごしたい。そうすれば俺のHP及びMPは全回復し、パーティの状態異常は治癒し、死人は復活し「これが最後の戦いだ…。この世界も…みんなも…そしてお前も…俺が守ってみせる!!だから、最後に俺に力を貸してくれ!!うおおおおお!!!!いっけえええええ!!!!」的なみたいな感じになるのだけれど、突然休めないのが務め人の辛いところ。四月から梅雨に入るまで過ごし易い季節が続く。ビールの旨い期間も同様だと思う。できればこの期間にビールを沢山飲みたいな。