後ろには夢がない

一年目のルーキーの新人のニューフェイスのガールが私の下に配属されました。とりあえずコピー機と穿孔機の使い方を教えると「ゴイスー!」を連発です。この日本人め!と思いましたね。次に電子メールの「TO」と「CC」と「BCC」の違いを教えたところ、物凄い勢いでメモします。同僚に笑い話のつもりでそれを話したところ「でも、最初の頃ってなんでもメモってしまうよね」と言っていたので笑えなくなりました。なんでも自分のことに置き換えないと分からないのはアレですが、人が必死なのを誰が笑えますか。今後ともよろしくな、ルーキー。
昨年は苦労させられた作業を、少しでも楽をしたい思いで色々勉強し、ツールを作成し、今年はなんとか効率を上げられました。周りの人にもそれを使うよう促し、全体的にも作業効率が上がり、私は大満足です。「私に感謝するように!明日までにひとり一万持ってくるように!」と喜びを隠しきれません。しかしながら同僚は「昨年、これを使っていれば…あんな苦労をせずに済んだものを」と嘆きます。
確かに昨年は苦労させられました。まるで絵がないジグソーパズルを組み立てるかのような作業。出来たかと思えば崩されるパズル。傍観する殿下。いったいあの日々はなんだったのだろう?私たちの自由を、私たちの青春を無駄にしただけでは?今でも疑問に思います。しかしそんなことを言ったって始まりません。嘆いたところで仕方がないぜ同僚よ。ふりむくな ふりむくな 後ろには夢がない前見ていこうぜ。