オフィスラブ

給湯室でマグカップを洗っていたところ、お尻に感触がありました。振り向くと斉藤さんが私のお尻をさわさわしているではありませんか。ヤだ、あんた。何してんのよ。強い口調で問いつめると「君のお尻が、あんまりプリティーだったもので。つい。」と斉藤さん。確かにあたし、お尻には自信あるけど。だからって、勝手に触らないで。ひと撫で千円よ。と言うと、斉藤さんは「ハイハイ」と流し流し去っていきました。
思い返してみると、斉藤さんは事あるごと私に近寄ってきます。エレベータ内では体を密着させてきますし、仕事の話をすれば「凝ってるだろ?」と頼みもしないのに肩を揉んできますし、トイレに行けば他が空いているにも関わらず隣にきますし、最近では私の部屋に遊びに来たがっています。あんまりアプローチしてくるものですから、一回だけならとOKしてしまいました。仕方無いので抱いてやるしかないようです。オフィスラブというよりもボーイズラブです。モテのベクトルがあさってを向いております。モテません。