すみれ女史よ永遠に

某マニアのブロギを眺めていたところ、やたらと「馬車道」というファミレスの名が出てきたもので、気になって調べたところ驚愕の事実が判明いたしました。

馬車道で注目を集めているのが、矢羽絣に紫のはかま、編み上げブーツのスタッフ。通称は明治時代の女子学生と同じ「すみれ女史」。とてもレトロだ。
(株)馬車道 - マイナビ2009
ば、馬鹿な!?とっくに絶滅したはずの「すみれ女史」がこの平成の時代に生きているはずがない!しかも菫色のリボンまで標準装備しているだなんて…!にわかには信じ難いな!と思いコトの真相を確かめるべく、昼休みを利用して会社近くの馬車道へ行くことにしました。それで実際のところを申しますと、馬車道の評判は事前に調べておりましたので、ハァハァ…すみれ女史可愛いよすみれ女史…はやく見たいよすみれ女史…。などと邪悪なオーラを身にまとって入店した私です。ところが入店してみると店員さんが全ておばちゃんだったのでひ、ひぎぃ!気がついた時には店の外にいました。
それでも諦めきれない私は、夜になったらシフトチェンジしているかもしれない、という淡い期待を抱いてこっそり会社を抜け出し馬車道へ。私の願いが届いたのか、入店したところ若い店員さんばかりでヒャア!目の前には100%完璧なすみれ女史が忙しそうに店内を駆け回っているではありませんか。その姿はまるでトランポリンガール。ぴょんぴょんはねる度に菫色のリボンがゆれるのです。そして嗚呼!その身に春風でも帯びているのでしょうか。通り過ぎる度に優しい風を巻き起こしていくのですね。はふー。私はうっとりとため息です。
頼んだ「きのことチキンの和風スパゲティ」を小雪似のすみれ女史が運んできました。そのすみれ女史の笑顔の可愛いこと可愛いこと。わたくし、年甲斐も無くキュン死にしてしまいました。もう、給仕なんていいから、ここに座って一緒に飲まないか?そうそう、メニューにボージョレもあったな。ワインは好き?嫌いだったらなんでも好きなの頼むといいよ。こうして出会ったのもなにかの縁なんだし、御馳走するよ。え、偶然だって?この出会いは偶然なんかじゃない。きっと僕らはひかれ星。偶然なんかじゃない。引力が僕らを引き合わせたのさ。などと口説き文句を考えていたところ、いつの間にかすみれ女史は向こうのテーブルにいて注文を聞いていました。えーん。でもスパゲティは美味でした。また行きます。