風呂釜が気分屋

気温に敏感なうちの風呂釜は、お外が暑かったり寒かったりするとシャワーヘッドから吐き出すお湯の温度をコロコロ変えてしまう気分屋なのです。例えば真冬の、大寒の頃などは火力を最大にしてもぬるい湯がちょろちょろと出るばかりで、私は震えながら髪や身体を洗っておりました。震えは入浴後も止まらず、ディスプレイ上のポインタが小刻みに揺れてクリックすら定まらないほど右手が震えており、左手で右手首を握りイニシアチブを取り戻そうとしましたが左手も、むしろ全身が震えておりまして歯などはがちがちと鳴っておりました。そこで私は馬鹿やろう!このままでは凍死してしまうぞ!と思いまして慌ててバランタインファイネストを一口飲んでは、こいつが一番の暖房だぜ…などとつぶやいたりしておりました。
そうそう今は夏でした。この頃は風呂釜の火力を最低にしても熱すぎる湯がシャワーヘッドから吹き出されるものですから苦行としか思えません。修行を重ねた私だからこそ平気で浴びることができますが凡人なら火傷します。
ところでテレビを見ておりましたらチャラい海水浴場が映し出されていて、インタビューを受けたビーチガールが「やっぱりーアタシはー夏がすきーかなー?」なんて仰られてましたが、そんなセリフはうちのシャワーを浴びてから仰っていただきたいと思いましたね。