私の居場所

シャノアールでコーヒーを飲みながら本でも読むべか。麗らかな陽気もあいまって、私は春風のそよぐご近所をほげほげと行くのです。しかしシャノアールのシャッターは下りていました。定休日なぞあったろうか?私は首を左に32°傾けながら思います。不図ディスプレイに目をやると、そこにはいつも並んでいたコーヒーやビッグパフェのサンプルが無かったのです。
そ、そんな…私に黙って閉店してしまったのかシャノアールよ…この喪失感。こうやって、こうやって私の居場所が少しずつ無くなっていくのかもしれないな。そうして最後、居場所が無くなった私はどこへ行けばよいのか。
私はひとりシャッターの前に佇むのでありました。