「日田君、秋はやはり秋刀魚だね。僕は今猛烈に秋刀魚が食べたくて仕方が無いよ」神崎君からのメールはおよそ、そのような内容であった。この頃は神崎君とも打ち解けて、メールに冗談を書いたり、他社へのカチコミ帰りにカフェーへ寄る仲になっていた。私はテレビで観た鰹の話をメールに余談。
「神崎君、秋刀魚は不漁だけれど、鰹は大漁みたいだ。ぶつ切りにした鰹を醤油に漬け、あつあつの白飯に盛る。鰹丼。考えただけでつばきが出ないか?」誰もが垂涎するような話題を出す。神崎君から返信。「炙り炙り。鰹は炙りだよ日田君。そいつを摘みながら冷やをきゅっと、やりたいねえ…」
ところで、鰹丼の真ん中に卵を落としたらきっと美味しいだろうな…。そう思った。