鈴の音が聴こえる

避暑地に来ている。気温は摂氏25度程で大変涼しい。人々は縁側に座り、通りを眺めたり、談笑したり、または夕涼みがてら散歩をしている。或いはここは平成じゃないのかもしれないな…。昭和初期の空気そのままなのかもしれないな…。そんなことを思いつつ冷えたビールを流し込む。通りからはカランコロンと下駄の音、もしくは水の流れる音、もしくは鈴の音が聴こえる。私も街の住人になったつもりで窓辺の手すりに肘を乗せ、物憂気に通りを眺めているところ。
宿からの眺め