コピーすることを焼くっていうよね日記

上司より書類群に特殊な記号を付すよう指示有り。その書類群は種々様々なファイル形式で作成されてあり、一括して特殊な記号を付すことなど不可能に思われた。実際、不可能だった。「まだか?パソコンで、簡単にできるのだろう?」上司は事も無げに言う。手書きで書類を作成していた頃とは違うのだよ、手書きとは。これはもう、古式ゆかしき切貼りか。なんて思っていたところ「どうしたんですか?」新入りが聞く。
「それならコピー機でできますよ」コピー機の設定方法を教えてくれた。なるほど、コピー機でできるようであった。しかしコピー機の進化には驚く。コピーだけではなく、今やちょっとした書類の編集や、メール・ファックスも出来たりするのだな。コピー機に乗って空を飛んだり、コピー機で宇宙へ行く日もそう遠くはないのではないか…?コピーが済むまでの間、そんなことを考えていた。
「いったい何度コピーを頼まれたと思っているんですか?コピーのことならなんでも聞いてください」得意そうに新入りが言う。まったく、すぐ調子に乗る。悪い癖だ。しかし今回は助けてもらったな。礼を言うべきか。思いながらコピー済みの書類を手にしたところステイプルされていない。
「ちょっとこれ、ステイプルされてないんだけど」
「あっ!」