エスプレッソ飲みたい

仕事に区切りがついたところで、エスプレッソが飲みたくなった。苦いエスプレッソ。目の覚めるようなエスプレッソ。おいしいエスプレッソ。エスプレッソを淹れる。エスプレッソポットに水を入れ、豆を詰める。ポットをセットし、火に掛ける。エスプレッソが吹き出すのを待つ。吹き出しエスプレッソをカップに注ぐ。君は言う、「エスプレッソなんて苦いものよく飲めるね。」
僕は答える、「確かに。苦いし、飲みにくい。それならこうして…」エスプレッソに泡立てたミルクを注ぐ。カプチーノだ。
エスプレッソだけだと苦すぎる。ミルクだけだと物足りない。合わせると丁度良い。或いは僕らの関係もカプチーノみたいになれないかな。君が苦しい時、君のミルクになりたいんだ。」
そんな想定問答を思い浮かべながら自動販売機へ。生憎とエスプレッソは売り切れていた。ああ。苦いエスプレッソ。目の覚めるようなエスプレッソ。おいしいエスプレッソ。エスプレッソ飲みたい。