鞄に本だけつめこんで (新潮文庫)を読んだ
書評かと思いきや、群ようこの昔話が大半を占めておりました。それにしても群ようこは可笑しい人ですね。母親ゆずりなのでしょうか。反面、父親にはあまり良い思い出が無いようで、小説にもそれが表れているのですね。「あたしが帰る家」とか。以下、解説されている本。
- 幸田文「父・こんなこと」
- 梶井基次郎「愛撫」
- 梶山季之「色魔」
- 金子ふみ子「何が私をこうさせたか」
- 坂口安吾「堕落論」
- 山田方夫「街のなかの二人」
- 久生十蘭「キャラコさん」
- 川端康成「山の音」
- 森田たま「もめん随筆」
- 田中英光「オリンポスの果実」
- 「寺田寅彦随筆集」
- 谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」
- 尾崎翠「第七官界彷徨]
- 横光利一「火」
- 杉本鉞子/大岩美代訳「武士の娘」
- 永井荷風「墨東綺譚」
- 矢田津世子「茶粥の記」
- 志賀直哉「網走まで」
- 田村俊子「女作者」
- 佐藤春夫「美しい町」
- 中勘助「銀の匙」
- 「三島由紀夫レター教室」
- 野溝七生子「緑年」
- 林芙美子「放浪記』
「墨東綺譚」と「銀の匙」しか読んだ時が無かったので、他の本も読んでみようと思います。