鞄に本だけつめこんで (新潮文庫)を読んだ

書評かと思いきや、群ようこの昔話が大半を占めておりました。それにしても群ようこは可笑しい人ですね。母親ゆずりなのでしょうか。反面、父親にはあまり良い思い出が無いようで、小説にもそれが表れているのですね。「あたしが帰る家」とか。以下、解説されている本。

  1. 幸田文「父・こんなこと」
  2. 梶井基次郎「愛撫」
  3. 梶山季之「色魔」
  4. 金子ふみ子「何が私をこうさせたか」
  5. 坂口安吾堕落論
  6. 山田方夫「街のなかの二人」
  7. 久生十蘭「キャラコさん」
  8. 川端康成「山の音」
  9. 森田たま「もめん随筆」
  10. 田中英光オリンポスの果実
  11. 寺田寅彦随筆集」
  12. 谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」
  13. 尾崎翠第七官界彷徨]
  14. 横光利一「火」
  15. 杉本鉞子/大岩美代訳「武士の娘」
  16. 永井荷風「墨東綺譚」
  17. 矢田津世子「茶粥の記」
  18. 志賀直哉「網走まで」
  19. 田村俊子「女作者」
  20. 佐藤春夫「美しい町」
  21. 中勘助銀の匙
  22. 三島由紀夫レター教室」
  23. 野溝七生子「緑年」
  24. 林芙美子「放浪記』

「墨東綺譚」と「銀の匙」しか読んだ時が無かったので、他の本も読んでみようと思います。