舟漕ぎ防止

禁酒はというと、まあたまに飲むことがあるので厳密には節酒というのかもしれないが、続いてはいる。良い点は身体が引き締まってきたこと。悪い点は寝付きが悪くなったこと。
眠れない。
目覚めても頭の中は霞がかかったようにぼんやりしている。それで17時頃になるとうとうと舟を漕ぐ。これはいけなかった。こともあろうに会議中に舟を漕いでしまったのだ。私の舟の漕ぎ様はというと、それはもう熟練の漕手のように見事なもので、その姿は難易度5級の瀬を下っていたかのようだったと人は言う。お陰で出席者全員の視線を集めたようだった。
明日も会議がある。重要な会議だ。明日こそ舟は漕げない。仕方無く飲酒することに。グラスになみなみと注がれた泡だらけの液体を飲む。んぐ、んぐ、ぷは。禁酒中の身であるので本当は飲んではいけない。それでも快眠のため仕事のため、嫌々飲まなければならないのだ。仕方無いではないか。
んぐ、んぐ、ぷは。仕方無い、もう一杯。