月のない晩は背後に気をつけろ

合コンです。景気付けにプロントでビアを飲んでから集合場所に向かおうとしたのですが、プロントって17:30からしかアルコールを販売していないのですね。仕方無く白面で行きました。最近は酒を飲まないと知らない人と話すこともままなりません。困ったものですね。
案の定、ガールたちを目の前にしてすっかり硬くなる私です。硬くするのはベッドの上だけで充分だってのによ…畜生!そんで意外なことにイケメンはあまり話さず、非モテMがディープなトークで場を盛り上げていたのには驚きました。といいますかディープすぎてガールたちは「へえ、すごいね」しか言ってません。
それから唐突にMが私を貶める発言をしたのですね。私は一瞬何が起きているのか理解できずにいたのですが、背後から撃たれたのだということに気づくまでそう時間はかかりませんでした。あんまりな発言だったのでガールがその間に割って入ってくれたのですが、私はトイレへと席を立ち、戻った時には自らテーブルの端へと着席し戦線離脱したのでありました。その後のことはよく覚えていません。
帰りの電車は途中までイケメンと一緒でした。イケメン曰く、「まあ、こうやって女友達を作って、また別のメンバーで合コンをセットしてもらって友達を増やしていくといいんじゃないかな。」とのこと。するとなにか?私とMがガールたち相手にSMGを撃ち続けていた(というか私はMに背後から撃たれていた)時に、あんたはカシスウーロン片手にマガジンが空のSMGを構えていたってのか?まあ確かにガールたちはイケメンと釣合うほどではなかったのですが、しかしそれでは私の背中の弾痕は一体どうなるのだ?何の為に俺は…!
私は行き場の無い怒りと哀しみを円熟[黒]とともに飲み込んだあとで床に入り、ひとり枕を濡らすのでありました。