竜王の城にて

間接照明が仄かに室内を照らす中、右手にブランデーグラス、膝にシャム猫を置いた竜王が静かに問いかけた。
「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを やろう。どうじゃ? わしの みかたに なるか?」
勇者は一寸考える振りをして、答えた。
「あ、六畳一間で結構ですから。」
「ほんとうだな?」
「→はい/いいえ」
「では ろくじょうひとま ニートのくらしを あたえよう!そして…そなたに ふっかつのじゅもんを おしえよう!これを かきとめておくのだぞ。おまえの たびは おわった。さあ ゆっくり やすむがよい!わあっはっはっはっ」
その後、勇者の姿を見た者は誰もいない。