散髪屋にて

髪を切ってきました。いつもの散髪屋に行くと店員Aはお休み。今回は店員Bが担当してくれるとのことで、私はほっと胸を撫で下ろしたのです。何故なら店員Aは私のことを美大生だと勘違いし、その関係の話題を展開してくるので、私はその都度嘘をつかなければならないのです。嘘を嘘で固めたらいつか真実に?馬鹿な!?もうこれ以上自分に嘘をつきたくないよ!

店員Bとお話

そんで人間と話すのが苦手な私は黙ってBRUTUSを読みふけるのです。しかしそこは店員B。お客様満足度100%を目指しているからなのか、果敢にも私に話しかけてくるではありませんか。だから人間は嫌いなんだ!
「お花見の季節ですね。でもどうせお花見するなら、殿方には和服を着てもらいたいですね。」
と店員B。むむ、嗜好が似ている?私はちょっとだけ店員Bに興味を抱きました。
「殿方が渋い着物なんか召していらしたらそれだけでキュンキュン!ですよ。」
ええ、そうですね。和服を着て腰に二本差して花見会場にいるチャラ男とチャラ子共の首を片っ端から刎ねて、花見会場を真っ赤に染めたいですよね。なんて言ったところ店員Bに笑われてしまいました。何が可笑しい!?

白状

そして話題は店員Aに。聞くところによると、どうやら店員Aは私が来店することを心待ちにしていたとのこと。あれれーと思いましたね。私のような人外に興味を抱く人間がいたとはな。ちょっと嬉しかったです。
あと、店員Bに私が美大生でないことを白状したのですが、身分を偽っていたほうが面白そうだから店員Aには黙っていたげるとのことでした。えーん、何も解決してないよ!
あと、こんなキメキメにスタイリングしてもらったら、帰り道で逆ナンされるかもしないよーとか言ったらば「そうかもねー」とか流されてしまいました。そんで逆ナンもされずひとり部屋に帰って「今日もモテなかったよ…」と報告しつつリラックマを抱きしめる私なのでありました。