気に食わない奴は川に放り投げろ

椎名誠の作品に野田知佑という人が時々登場します。作家でカヌーイストで川と焚き火を愛する人なんだそうです。作中では、椎名さんとともに焚き火を囲み、ウィスキーを飲んだり焚き火料理を食べたりし、その描写が郷愁的でいいなあなのです。
それで、野田さんが多摩川をカヌーで下った時に釣り人にやたら滅多らと石を投げられたそうです。釣り人からすればカヌーが腹立たしいほど邪魔だったようです。そこで、野田さん。

「あれから、石をぶつけてくるような奴がいたらカヌーを岸につけて、そいつのところに行き、そいつを川に放り投げてやることにしたら、だいぶうまくなった。首のうしろのところと腰のベルトをつかんでそのまま川に放り投げるんだ。もう五、六人放り投げたかな」
椎名誠 日本歳末端真実紀行(角川文庫)
かっこいいなあ。私も苛つく上司を川に放り投げてみたいものです。機会を虎視眈々と狙いたいなあ。