愛のないセックス

力無くトラックボールを転がしては自宅警備者たちの日記を流し読みし、あっちの水は甘そうだな。などとぼんやり考えつつエンペラータイムを送っておりましたところ携帯電話が鳴りました。おや、こんな夜更けに一体何の用だろうか。電話に出ると開口一番に「愛のないセックスをしてしまった!」と叫ばれました。
突然のことに私は頭にきて、愛などない!そんなものは幻想だ。この世には哀しかないんだよ!と叫び返したのですが、友人は私の発言など聞こえなかったかのように、ガールを押し倒した経緯を話してくださいました(ちっ!)。相手をするのが面倒でしたので素っ気なく、そりゃあ良かったね。なんて言ったところ「ちっとも良くなかったよ!」などとぬかしましてそこでまたブギギレですよ。そもそもそっちの塩梅など聞いてません。
kusoして寝ろ!と言い放ちまして電話をブッチしたのですが、あれは一体なんだったのでしょうね。私はモテた試しが無いので知らないのですが、モテという生物はみんながみんな、そんな贅沢な悩みに頭を抱えているのでしょうか。「俺ってばモテすぎるのが悩みの種なんだぜ?」なんて言っちゃってるのでしょうか。
そう考えると私は幸せ者です。愛とかセックスとか、そんなことで悩まずに済むのですから。わーいモテなくて良かった!