赤い彗星を見た

帰りの電車にて。私は疲れてきっておりました。「僕はもう疲れてしまったよ、パトラッシュ…」などと自分でも気づかないうちに呟いてしまった程です。お迎えはまだですか?
そんで不図、顔を上げてみて「馬鹿な!?」私は驚愕しました。三十半ばと思われる推定会社員(男)がブックカバーも付けずに評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻 (KCピ-ス)を読んでいたのです。一体推定会社員は恥ずかしくないのだろうか?私は思いましたね。そこで、「大佐、ブックカバーを付けてはいただけませんか?」と進言しようかとも考えましたが、「私は見られる程に興奮する質でね」などと羞恥プレイよろしくと仰られても困りますので黙っておりました。あと、私もこの人のように、周りの目を気にせず且つ人に迷惑をかけない範囲で好きなことをしたいものだなあ、と女学生のパンチラを狙いながら思ったりしたのでありました。